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航空会社のラウンジが危ない?!テレビの影響でラウンジ利用者や上級会員は増えるのか?

テレビなどのメディアで航空会社のラウンジがとりあげられる機会が増え、あまり飛行機に乗らない人たちにも航空会社のラウンジという存在を知られ始めています。

テレビはまだまだ影響力のあるメディアであることは否定できません。テレビによって航空会社のラウンジが紹介されたことによって、ラウンジの利用者や上級会員は増えるのか考えてみました。

航空会社のラウンジとは

航空会社のラウンジとは、各航空会社が空港内に設置しているラウンジのことで、当該航空会社を利用する際あるいは提携航空会社、当該航空会社が加盟するアライアンスに加盟する航空会社の便に搭乗する際に利用できるラウンジのことです。

ANAの場合ですと、ANA LOUNGEやANA SUITE LOUNGEがこれにあたります。

JALの場合ですと、サクララウンジやファーストクラスラウンジがこれにあたります。

よく、「ラウンジ」と聞くとゴールドカード以上のカードを持っていれば入室できるラウンジ(通称、「カードラウンジ」)をイメージされる方も多いかと思いますが、カードラウンジと航空会社のラウンジとでは全然サービスが違います。

羽田空港の場合、国際線のカードラウンジではソフトドリンクは無料ですが、アルコール類は有料です。一方、ANA LOUNGEの方はというと、ソフトドリンクはもちろん、アルコール類も無料です。また、国際線の場合、ANA LOUNGEでは食事も無料でできるというのがありがたいです。

DIA修行の第1レグ目で、羽田空港のANA LOUNGEを利用してきました

お金を払えばANA LOUNGEが利用できちゃう

なお、ANAの場合、NH便を利用する際に有料でラウンジが利用できます。

詳細は以下のリンク先をご覧ください。

利用者は増えるか?

では、その影響力のあるテレビが航空会社の国際線のラウンジをとりあげられたことで、ラウンジ利用者が増加し、ラウンジに入れなくなる日がやってくるのでしょうか?

カードラウンジの入り口で並んでいる人がいるという光景が、航空会社のラウンジでも日常的に起きる日がやってくるのか?

結論から言うと、「それはない」というのが僕の考えです。

以下に理由を綴っていきます。

日本の人口が約125百万人、日本在住の外国人が約2百万人、訪日外国人20百万人とします。(なお、統計データは総務省が発表している統計データをもとにしております。)

日本のパスポート(旅券)の保有数は、外務省の統計データによりますと、約30百万冊です。(日本のパスポート所持率は、30百万冊÷125百万人×100=24%となります。)

上のデータによれば、日本国籍の人のうち、30百万人が国際線を利用する可能性があるわけです。(ざっくり計算なので、在外日本人の数字は無視します。)これに、在住外国人と訪日外国人の数を加えて、52百万人が、国際線を利用する可能性があると考えられます。

52百万人もの人が、成田空港や羽田空港に集中するかと言うと、まずもってそれはないですよね?関西空港だったり、中部空港からだったり、新千歳空港だったり、福岡空港だったり、あるいは那覇空港を利用する方もいるわけですから。

さらに、全員がANA便やスターアライアンス加盟航空会社便を利用することも考えにくいです。JALやワンワールド加盟航空会社便を利用する人もいれば、スカイチーム加盟航空会社便を利用する人もおりますし、LCCを利用する人もいるわけですから。

ちなみに、2016年に空港から出国した日本人の総数は、約17百万人だそうです。空港別に見ると、

  • 新千歳空港から148千人
  • 成田空港から6,638千人
  • 羽田空港から4,241千人
  • 中部空港から1,408千人
  • 福岡空港から858千人
  • 那覇空港から92千人

というデータが公表されています。(法務省の統計データより)

2016年でさえ、日本国籍を有する人の13%ほどの人しか海外に行っていないわけです。パスポート所持者で見ると56%とちょっと高い数値ですが、これが80%〜90%になるってなかなか考えにくい事態ですよね。

上級会員は増えるのか?

では、航空会社の上級会員は増えるのか?

「修行」という言葉は最近になって生まれたわけではないようですが、ここ数年で一気に認知度が上がったように思えます。

FSCではなくLCCをメインに利用していた僕も昨年知ったワードですし、また、テレビや新聞にも取り上げられるようになってきました。

ですが、いくら認知度が増えたからといっても、まだまだ修行を行う人はマイノリティなのではなかろうかと考えています。というのも、実行に移す人が増えない理由は、やはり「費用の高さ」にあると考えているためです。

SFCやJGCを取得するために何十万もポンとお金を出せる人はなかなかいないでしょうし、仮になったとしても、飛行機に乗る機会なんて限られてますしね。解脱済みの人あるいは修行僧・尼からしてみれば、「飛行機なんて日常的な乗り物でしょ」って感覚に陥ってしまっているかもしれませんが、一般人からしてみたら、飛行機は非日常的で、特別な乗り物という感覚なのではないでしょうか?

その「特別な存在」であるがゆえに、ハードルが高く感じられ、実行に移す人が爆発的に増えるということはないと見ています。

ましてや、先ほどの統計データが示している通り、日本人は海外に出る人は少数派です。

そうであれば、ますます国際線は特別な存在に感じられてしまうのではないでしょうか?

ポイントサイトの胡散臭さ

もう一つ。

上級会員になるための費用捻出として、マイレージを電子クーポンに替えて、修行費用に充てるというのが修行業界では王道となっています。

その種マイルを稼ぐために必要になってくるのが、ポイントサイトなのですが、このポイントサイト、一般人からすると胡散臭く映るようですね(笑)

そのおかげで、参入障壁が高くなっており、加えて、修行費用=現金決済もあって、さらに参入障壁を高くしているのではないでしょうか?

最後に

ラウンジの利用者、上級会員数について考えてみました。

修行している最中は、飛行機に乗ってポイントを稼ぐことが目的となりますが、多くの方は、飛行機は移動手段であって、目的はその先にあるんですよね。

ですので、安く済ませることようとするのが一般的な感覚なのかなと思います。それ故、ラウンジ利用者や上級会員は爆発的に増えないのではないか、という見立ててです。

それではー!

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