ベトナム・フエにあるフーバイ空港に到着しまして、空港からシャトルバスに乗って市街地へと移動し、終着点であるハノイ通りに到着しました。
空港から市街地までのシャトルバスについてはこちら
バスに群がるバイタク
ハノイ通りに到着すると、バスの外ではバイクタクシーが待機しており、必死にアピールしてきます。
バスの終点で、バスから降りてきた乗客をターゲットとして、必死にアピールをする光景は、ベトナムでは当たり前の光景のようです。 いえ、ベトナムに限ったことではありませんね。 東南アジアでは当たり前の光景です。 流石にグループで来ている人々は相手にしていませんでしたが、現地の人は料金を交渉していたようです。 僕は阮朝王宮のみを見るつもりでいたので、歩いて阮朝王宮を目指すつもりでした。ですので、他の人々が捕まっている間に、隙を見てバイタクの客引きの嵐をかいくぐって、阮朝王宮を目指しました。
結局捕まる
ハノイ通りから阮朝王宮まで、徒歩では15〜20分くらいを見込んでいました。
さすがにバス降り場から離れると、客引きの姿は見えなくなりました。
バス降り場から2ブロックぐらい進んだところだったでしょうか。一人の中年男性に話しかけられました。
現地の人に話しかけられて、無下にすることもできないな…
そう思って、僕は彼と話をしてみることにしたのです。この時点で僕は、彼がバイタクの客引きだと認識していなかったのです。
男は、僕にどこに行くのか訪ねてきました。僕は、彼が純粋に道を教えてようとしているのだと認識してしまい、素直に、阮朝王宮に向かっている事を伝え他のです。
すると彼は、観光地の表を見せて、
「ティエンムー寺と、阮朝王宮、2カ所で2時間廻って、$12でどうだ?」
と言ってきました。
僕は最初、US dollarsという単語が聞き取れなかったのですが、彼と会話をしているうちに、US dollarsという単語が聞き取れるようになりました。 そして、ここでバイタクの営業だということを認識したのです。 僕は、USドルを持っていないことを理由に、彼の営業を断ろうと思ったのですが、ベトナムドンでも良いと言われました。ベトナムドンではいくらかと聞くと、250,000VNDという回答が。
日本円で約1,250円です。
USドルとベトナムドンのレートが正しいかどうか、このときの僕には判断はつきませんでした。
2016年1月19日のレートでは、250,000VND=$11.15ぐらいでしたので、軽くボラれてますね。
男はさらに、阮朝王宮を見た後、どこに行くのかも尋ねてきました。 この後の僕は、寝台バスに乗って、ホイアンに行く予定だったのです。この寝台バスの乗り場は、Sinh Touristという会社のオフィスになります。 そこで、男にその旨を伝えると、ティエンムー寺と阮朝王宮を見た後に、Sinh Touristまで送るという言葉が。
ちょっと悩みましたが、阮朝王宮からSinh Touristまではそこそこ距離があります。阮朝王宮は広いですし、阮朝王宮を散々歩いた後に、またSinh Touristのオフィスまで歩くのはちょっとしんどいです。
ということで、バイタクをチャーターすることにしました。
その男性は、「THANH(ハーン)」と名乗っておりました。
ハーン氏からヘルメットを渡され、僕はヘルメットをかぶると、タンデムシートに股がりました。
そして、バイクは勢いよくティエンムー寺に向けて出発しました。
単なるスケベオヤジ
ハーン氏は色々と質問してきました。例えば、こんな感じです。
- 昨日はどこに行ったんだ?
僕は昨日ホーチミンシティに来たばかりだということを伝え、ホーチミンシティで宿泊したことを伝えました。するとさらにこんな質問を…
- マッサージは行ったのか?
ここで言うマッサージは、もちろん健全な意味ではありません。
ハーン氏は、ニヤニヤしながら質問して来たので意図がわかりました。うっかり変な回答をすれば、全然違う所に連れて行かれそうです。
ふと、バイクのメーターに目をやると、スピードメーターが動いてません。 さらに、燃料計もemptyのままでした。
大丈夫かいな??
少し不安になります。
さらに、ハーン氏は、街中をバイクで走る女性を見かけると、その女性のお尻を触ろうとしてました。
また、他の女性には声をかけてナンパしたり…
終いには、
「Lady fxxx!!」
と叫んでました。
ハーン氏は、単なるスケベオヤジだったのです。
大丈夫かいな???
僕の不安は益々大きくなりました。
ティエンムー寺
ティエンムー寺に到着すると、THANH氏は僕に対して滞在時間は30分間であることを告げると、どこかへ行ってしまいました。
さて、このティエンムー寺ですが、ちょっとした伝説があります。
ティエンムー寺の伝説 伝説によると、あるとき、若く見える顔つきながら、白髪と白い眉毛の老婆が赤い服と緑のズボンを履いて、ここの丘の上に座っていた。彼女は地元の人に「間もなくここに支配者がやってきて、彼が塔を建てるだろう」と予言をし、どこへともなく消えていったという。そしてこの老婆こそ実は天女で、その天女を記念してこの寺が建てられたという。そのことから、別名「天女の寺」と呼ばれている。
正直なところ、僕はティエンムー寺について全く下調べをしていかなかったので、ここがどれだけ有名な所なのか、全く理解していませんでした。
ですが、観光客の多さや、建物の雰囲気などから、有名なスポットなのだろうということはわかりました。
実際、ティエンムー寺は、フエを代表する寺のようです。
門をくぐって更に奥へと進んで行きます。
奥に行くと、寺子屋のようなものが行われており、子供たちが勉強しているようでした。
また、庭には盆栽が飾られており、空港からのバスに続いて日本を感じた場所でした。 更に奥へ奥へと進んでいくと、急須のオブジェがあったり…
ベトナムに来ているにも拘らず、ベトナムをあまり感じないという、不思議な感覚に陥りました。
時計に目をやると、ボチボチ迎えにくる時間でしたので、元の場所に戻ることにしました。
寺の向かいを流れている川の写真を撮ったところで、ハーン氏が迎えにやってきました。
最後に
ティエンムー寺は、フエの市街地からちょっと離れているので、歩いて行くのはしんどい場所でしょう。バイタクやタクシーで行くのが正解かと。
そして、フエの気候ですが、ホーチミンシティを出た時は、半袖、ステテコでも暑かったのに、フエでこの格好でバイクに乗っていると、若干肌寒さを感じました。
それでも歩いていると汗ばんできました。もっとも、雨季だった故に湿度が高かったためだと分析しております。
ホーチミンシティと比べると、交通量は少なく、とても静かな街です。ハノイやホーチミンシティに飽きたという方には是非とも訪れて頂きたい街ですね。
それではー!
最後までご覧頂きありがとうございました。