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シンガポールの寺院巡り:道教寺院、Thian Hock Keng(天福宮)に行ってみました

これまでお伝えしている通り、2018年10月にシンガポールに行ってきました。

5月に訪れた際には割とメジャーなスポットを訪れましたが、今回はGoogle Mapを眺めて、「面白そうだな」と思ったところを廻ってきました。

その一つが、Thian Hock Keng(天福宮)です。

というわけで、本稿ではThian Hock Keng(天福宮)を紹介します。

Thian Hock Keng(天福宮)

Thian Hock Kengは、シンガポールの中でも最も歴史があり、かつ重要な福建の寺の一つです。1840年に完成した寺院です。

華人や華僑が、無事に航海できたことの感謝を海の女神であるMazuにするため際に訪れていました。

寺院は、伝統的な南中華式で建てられており、釘を使わないで組まれているのが特徴です。

アクセスとローケーション

Thian Hock Kengは、MRTのDowntown線、Telok Ayer駅(DT18)の近くにあります。

シンガポールで少しでもレートの良い両替をしようと思ったら、Raffles PlaceにあるThe Arcadeの両替所がオススメです。

今回も、The Arcadeで両替をしたので、その後にThian Hock Kengを訪れたという流れになります。

位置関係は地図をご覧いただいた方が早いかと思いますので、Thian Hock Kengの場所を地図上で示しておきます。

寺院の様子

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高層ビルに囲まれている中に、ポツリと建っているThian Hock Kengです。

寺院の歴史は長いのに、周辺が様変わりをしてしまい、まるで寺院だけが取り残されてしまっているかのような印象を覚えます。

そういえば、以前、上海の静安寺を訪れた際にも似たような光景を見たことを思い出しました。

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建物の装飾は、これぞ中華系といった装飾が施されています。

この寺院で特に興味を惹かれたのは、大二爷伯という、二大将軍の像です。 f:id:tidus_tabilog:20210416121530j:plain

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表情からして、怖い印象を持ちますよね。

それもそのはず。彼らの主な役割は、全ての犯罪者を捕らえ、裁きを下すためにハーデスの神々のもとに犯罪者を連れて行くことにありました。

そりゃあ、こんな顔にもなりますね。

この二大将軍に挟まれているのがこちらの像。

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城隍(Cheng Huang)という神様です。

先ほどの二大将軍の表情と比べると、こちらの神様は穏やかな印象を覚えます。

実際、城隍様は「人々には悪くするべきではなく、善行のみをすべきだ」と教えていたと言います。

なかなか興味深いですね。

これらの像の他にも孔子像をはじめいろいろな像が安置されております。

石の彫刻

Thian Hock Kengには、石の彫刻が施された造形物があります。

寺院内にもデカデカとアピールが書かれた看板が設置されていました。

折角なので、その看板に紹介されていた物を探してみてきました。

1. DRAGON PILLARS

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まず1つめはDRAGON PILLARS(龍の柱)です。石柱を中心に、龍が上っている姿が見てとれます。

まさに昇竜拳

2. STONE LIONS

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2つ目は、STONE LIONS(石のライオン)です。

ライオンというより、狛犬のような……

3. DRUM-SHAPED BEARING STONES

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3つ目は、DRUM-SHAPED BEARING STONES(ドラム)です。

これに似たものを新宿御苑の旧御涼亭の入り口でも見たことがあるような……

4. STONE CIRCULAR WINDOWS

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4つ目は、STONE CIRCULAR WINDOWS(石の円形窓)です。

円形窓と言えば、京都の源光庵や鎌倉の明月院を思い浮かべますが、まさか石の円形窓とは…

円形窓の近くにも彫刻が施されています。 f:id:tidus_tabilog:20210416121806j:plain

5. DRAGON WALL

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5つ目は、DRAGON WALL(龍の壁)です。

読んで字のごとく、壁に龍の彫刻が施されたものです。

響きとスペルから、ドラゴンボールと間違えてしまいそうです。

6. TIGER WALL

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6つ目は、TIGER WALL(虎の壁)です。

こちらも読んで字のごとく、壁に虎の彫刻が施されたものです。

7. PLINTHS

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7つ目は、PLINTHS(台座)になります。

台座は六角形のものと円形のものがあるそうですが、今回は円形のものを撮影し忘れるというミスをしてしまったため、六角形のもののみになります。

六角形の台座には、幸福の象徴として、紅葉や梅の彫刻が施されています。

8. IMPERIAL PATH STONE

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8つ目は、IMPERIAL PATH STONEです。

これは、中庭とメインホールをつなぐ石の道で、皇帝だけが使用できるよう斜面として設計されています。

海の女神であるMazuは、天の地位を得て、同じ名誉を与えられたため、Mazuはこの石の道を通ることができたそうです。

9. STONE STEPS

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9つ目は、STONE STEPSです。

一見どこにでもありすおな石の階段ですが、正面から見ると彫刻が施されています。

それなら何故横から撮った!?というツッコミが飛んできそうですが、撮影時には気がつかなかったというケアレスミスです。

10. SIDE WALLS

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最後は、入り口の門の両脇の壁にあるSIDE WALLSです。

これまで龍や虎といった彫刻ばかりが目立ってましたが、こちらの壁には花が彫られています。

最後に

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というわけで、本稿ではThian Hock Keng(天福宮)を紹介しました。

もっとマイナーな場所なのかと思って行ったのですが、意外と観光客が多くて驚きました。

Marina Bayエリアにお越しの際に、ちょろっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

それではー!


最後までご覧頂きありがとうございました。

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