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日本100名城No.93「人吉城」を攻城してきました!

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2019年6月。当時はまだCOVID-19なんてものの存在すら知る由もなく、自由に飛び立つことができました。

そして、鹿児島県と宮崎県の日本100名城と続日本100名城を攻城する旅へと出てまいりました。

時間的にも少し余裕があったため、少し足をのばして熊本県の人吉城も訪れてみることにしました。

というわけで、本稿では、人吉城について紹介いたします。

日本100名城No.93「人吉城」

今回紹介する人吉城ですが、日本100名城のNo.93に指定されています。

熊本といえば熊本城が有名ですが、実は熊本城よりも歴史が長いのです。

人吉城の歴史

人吉城は、鎌倉時代であった1199年にその歴史が始まったと言われています。

当時この地を治めていた相良氏が築城し、江戸時代の終わりまで相良氏の居城とされていたそうです。

もっとも、現在では石垣などの遺構は残っているものの、本丸などの建物は残っておらず、当時の建物を再現した建物群があるのみです。

人吉城へのアクセス

人吉城は球磨川と胸川を外堀として利用して築城されたという特徴があります。

つまり、球磨川と胸川が交わる場所に築城されたというわけです。

人吉城の場所を地図上で示すとこちらになります。

鉄道で行く場合にはJR人吉駅、もしくは、くま川鉄道相良藩願成寺駅が最寄駅となりますが、駅からは少し距離があるので自動車で行くのが便利かと思います。

大きな駐車場があるわけではありませんが、数台程度停められる駐車スペースがありましたし、少し歩くことになりますが、人吉城歴史館の駐車場に停めることもできました。ちなみに、スタンプは人吉城歴史館になりますので、人吉城歴史館に駐車するのが確実だと思います。

人吉城跡の様子

さて、実際に人吉城跡へ足を運んでみたので、ここからは人吉城跡の様子を紹介していきます。

球磨川付近からみた石垣の様子

まずは球磨川付近(水の手橋)からみた石垣の様子です。

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こうした石垣を見ると、まさに「城」といった感じがします。

ここの石垣の特徴の一つに、最上部の石を突き出す「はね出し」という技法が用いられている点が挙げられます。いわゆる武者返しと呼ばれるもので、幕末期の築城技法の一つとされています。

堀合門

さきほどの場所から移動しまして、石垣の内側へと入って行きます。

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城跡内に入るとすぐに見えてくるのが堀合門と呼ばれる門です。堀合門は、城主が住んでいた館の北側にあった裏門だそうです。明治時代に移築されたそうですが、2007年に絵図に描かれていた姿を基にして復元されました。

御下門(おしたもん)跡

城跡内を進んで行きますと、御下門(おしたもん)跡にたどり着きます。

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御下門は、人吉城の本丸・二の丸・三の丸に続く唯一の登城門でした。

櫓門形式が採用されていたそうなのですが、現在ではご覧の通り門は残っておりません。

ですが、立派な石垣が残っており、強固な門だったことが伺い知れます。

御下門跡からさらに石段を登って奥へと進んで行きます。

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緑が多く生い茂っていて癒されます。

三の丸

先ほどの石段を登っていきますと、ちょっとした広場があります。

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ここが三の丸です。

三の丸からは街の様子をよく眺めることができます。

余談ですが、この時、三の丸に外国人観光客の姿がありました。人吉城を見にくるとは、なかなかマニアックだなと思った記憶があります。

本丸跡

最後に本丸です。

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天守閣のある城と比べると本丸の面積はやや狭く感じますが、それもそのはず。

人吉城では天守閣は建てられなかったそうです。

その代わり、1626年に護摩堂が建てられ、主として宗教的空間として利用されていたそうです。

再建された建物群

人吉城跡からちょっと離れて胸川の方に移動してみましょう。

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胸川から臨んだ景色で、スタンプの印影のモデルにもなった場所です。

こちらには再建された建物群が並んでいて、写真の左側から角櫓(すみやぐら)、長堀、多門櫓で、1993年に再建された建物です。

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多聞櫓内は土日祝日は見学が可能となっております。

櫓内には、甲冑などの展示がされております。

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写真の左側の甲冑は織田信長公の稚児鎧で、右側の甲冑は伊達政宗公の稚児鎧でした。

最後に

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というわけで、熊本県人吉市にある日本100名城No.93「人吉城」を紹介してまいりました。

人吉は人吉城だけでなく、温泉もあったり、歴史のある神社やお寺もあったりと他にもみどころがある魅力的な町です。

人生初の熊本県であったにもかかわらず、フライトの関係でゆっくりと滞在することができず残念です。

せめて一泊でもできればよかったなと後悔しております。

なお、本稿執筆時点では、2020年7月に発生した豪雨の影響で、人吉城跡と多門櫓の見学は不可となっております。

もっとも、日本100名城スタンプの押印は10月1日から再開しているようで、スタンプの押印場所等の詳細は下記のページをご覧ください。

それではー!


最後までご覧頂きありがとうございました。

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