2017年12月某日。
FUJIFILM X100Fをぶら下げて、清澄白河にある江東区深川江戸資料館に行って来ました。
本稿では、江東区深川江戸資料館を紹介します。
江東区深川江戸資料館とは
江東区深川江戸資料館は、江戸時代に関する資料等を展示及び収集、保存するとともに、区民の集会の場を提供することにより、文化の振興と向上を図るために設置された施設です。
江戸時代末(天保年間)の深川佐賀町の町並みを実物大で再現しており、一日の移り変わりが音響・照明などで情景演出されるほか、お店や長屋に実際に上がって生活用具などに触れられる「体感型」の展示室に加え、小劇場とレクホールを備えた文化施設としての機能も担っています。
上記の説明にもある通り、館内には町並みが再現された展示場に加え、深川にゆかりのある人物についての資料も展示されています。また、館内はボランティアの方々がおりまして、色々と説明をして下さいます。
アクセス
地図上で示すとこちらになります。
東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄大江戸線の清澄白河駅から徒歩数分です。
入館料は大人一人400円です。
江戸時代にタイムスリップ
導入展示場には、深川にゆかりのある人物の紹介と資料が展示されています。
例えば、松平定信や、鶴屋南北、伊能忠敬、滝沢馬琴らです。松尾芭蕉も一時期この辺りに居を構えていたそうですね。
この導入展示場を抜けて、地下の常設展示場へと降りて行くと、江戸時代当時の深川佐賀町にタイムスリップできます。
表通り
階段を降りてすぐの場所にあるのが、表通りです。
表通りは、八百屋や米屋、それから肥料問屋が並んでいます。
肥料問屋・多田屋
八百屋
当時から屑拾いって存在したんですね…
船宿
表通りをまっすぐ進んで行くと、船宿が並ぶ場所に出ます。
稲荷鮓(いなりずし)を売っている屋台もあります。いなり寿司って、当時からあったんですね。
船宿相模屋
それでは船宿に入ってみましょう。
入ってすぐ左手には台所があります。
釜があるということは、お米を炊いていたんですかね?
奥に行くと居間があります。建物が二階建ての建物なので、二階が客室、一階が宿主らが生活していたのではなかろうかと思われます。
宿の庭にはカタツムリがいました。
ちなみに、宿から庭へは下りることはできませんが、八百屋と米屋の間にある脇道から入って行くことができます。
船宿升田屋
つづいて、もう一軒の船宿、升田屋にお邪魔してみました。
升田屋も、相模屋と構造は同じで、入ってすぐ左手に台所がありました。
もっとも、家具や調度品の配置は異なっておりましたが…
長屋
つづいて、長屋です。
長屋で生活をする人々は、共同スペースにある井戸やトイレ、ごみ溜めを共同利用していたそうです。
こちらは共同のトイレです。今と違って便器などというものはなく、いわゆるボットン便所方式になっていました。
船宿の船頭・松次郎
長屋の住民の部屋を見ていってみます。まずは船宿の船頭、松次郎の部屋です。
写真の左側に写っているパーテーションのようなものですが、昼間は畳んである布団が見えないようにする目隠し的な役割も果たしていたそうなのですが、夜は頭の上に立てて風除けとして使用していたとのこと。というのも、長屋は隙間風がすごく、寒かったそうです。
ちなみに、松次郎の家は断面図のような展示の仕方になっていました。
むきみ屋・政助
つづいて、むきみ屋の政助の部屋を見てみます。
むきみ屋は、あさりやしじみのむきみを天秤棒でかついで売る人のことを指します。
部屋に入ると、貝が入った天秤棒が置かれていました。
食事は質素ですね……
調度品が並べられた棚がありましたが、あまり物がなく、質素な暮らしぶりですね。
二八そば
再び船宿の方に行ってみます。
猪牙舟と呼ばれる水上タクシーと火の見やぐらがあるのですが、その火の見やぐらの足元には、二八そばという蕎麦屋があります。
現代でいう、軽トラで移動して販売しているような感じです。
食器やそば、うどんが入ってます。
反対側には茹で釜もありました。
天ぷら屋
また、すぐ近くには天ぷら屋もあります。
船を待っている間、ここで天ぷらを食べながら一杯ひっかけていたんですかね?
最後に
江東区深川江戸資料館を初めて訪れてみて、江戸時代の深川佐賀町の様子を知ることができて満足です。
外国人観光客も何組か見かけたので、連れて行ってあげると喜ばれるかもしれません。子供連れのお客さんも何組かいらっしゃいましたが、子供たちは楽しそうに館内を見て廻ってました。
都内で、駅からも近いのでオススメのスポットの一つです。一度訪れてみてはいかがでしょうか?
それではー!
最後までご覧頂きありがとうございました。
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