海外の空港に来ると困ることがあります。それは…
インターネットに繋げない
です。
何の登録もなく利用できるケースもありますが、そんな空港はむしろ少数派で、多くの空港は何かしらアカウントを作らせたり、携帯電話の番号を入力させたりという方法を採っています。
事前に入念な下調べをしていれば話は別ですが、わからないことを調べたかったり、あるいは、待ち時間を潰すためにインターネットを利用できたらありがたいですよね?
本稿では、北京首都国際空港でのインターネットに接続する方法について紹介します。
日本などに見られる方法
日本などによく見られる方法として、SNS認証というものがあります。
Twitterだったり、facebookだったり、LINEのアカウントを利用して認証する方式です。
例えば、ANAマイレージクラブはこの方法を採用しており、ログインの際に「他社アカウントを利用」を選択してログインすることができちゃいます。
Wi-Fiであれば、東京モノレールのWi-Fiサービスなんかもこの方法が採用されています。
北京首都国際空港での方法
一方、
「世界の常識は中国の非常識、中国の常識は世界の非常識」
ご存知の方も多いと思いますが、中国には”Great Firewall”なるものが存在します。
要するに、政府によって利用が制限されているサービスがあるということです。
世界でよく利用されているSNSの多くは中国では利用が制限されています。
そのかわり、WeChatという中国発のサービスがあります。中国内からしか利用できないサービスではなく、日本でも利用できるサービスです。国によってはWeChatがよく使われている国もあります。(ベトナムなんかはよく利用されているようです。)
しかもこのWeChat、非常に発達しているサービスで、決済機能なんかも備えているわけです。日本でも目にする機会があるかと思いますが、WeChat Payというサービスがそれに該当します。
実際、中国を訪れてみると、WeChat Payに対応してますよっていうステッカーが貼ってあったりするわけです。
このようなサービスが発達した要因の一つとして、人民元の偽札問題があります。要するに、あまりにも偽札が流通するので、紙幣に対する信用が低いってことなんですよね。そのため、店舗側は偽札で泣きを見ないためにWeChat Payを導入しているというわけです。
ちなみに、旅行者がWeChat Payを利用するにはハードルが高いそうです。こちらの記事で詳しく書かれていました。
話が脱線しました。
何が言いたいかと言うと、WeChatのアカウントを予め作っておけば、中国では重宝するということです。
さて、それでは北京首都国際空港でのインターネットに接続する方法について紹介します。先程書きました通り、WeChatのアカウントを作成しておくことが前提条件となります。
アクセスポイント
まず、選択すべきアクセスポイントです。
AIRPORT-FREE-WiFiというアクセスポイントがあるので、それを選択します。
アクティベーション
アクセスポイントに接続すると、ブラウザが立ち上がり、次のような画面が立ち上がります。 I agree to WiFi Termsのチェックボックスにチェックをいれ、左上のWeChatのアイコンをタップします。
こちらの画面が表示されれば、アクティベーション成功です。
インターネットに接続できるか、試しにAppleのサイトにアクセスしてみると…
きちんと接続されていることが確認できます。
なお、一度アクティベートさせると、制限時間内であればこのような簡易的な画面から簡略的にアクティベーションさせることができます。
上のQuick Certというボタンをタップすれば再びインターネットに接続できます。
インターネットを利用する際の注意点
注意点をあげておきます。
機密性のある情報通信は行わない
まず、先ほどのアクセスポイントの画像をもう一度見て頂きたいのですが、
ご覧のように、Wi-Fiを表すマークの横に暗号化された通信であることを意味する鍵のアイコンがありません。
通信が暗号化されていないため、機密性のある情報通信は行わない方がよいでしょう。例えば、IDやパスワードを入力する必要があるようなサービスのことです。
傍受されて不正アクセスされてしまうなんてこともありえます。
Google検索は利用できない
中国ではGoogle検索を利用することができません。
ですので、ブラウザ上でGoogle検索をしようとすると、ページが非表示になります。
どうしても検索したいということであれば、中国の検索エンジン、「百度」を利用しましょう。
WeChatのセキュリティに関して
通信が暗号化されていないことから、通信を傍受される可能性があることは先ほどお伝えいたしました。
さらに、WeChatでのやりとりなどの情報を当局が検閲している可能性があります。
ですので、WeChatを利用する際には十分注意が必要になることは認識しておいた方がよいでしょう。
最後に
今回は、WeChatを利用して北京首都国際空港でインターネットに接続する方法を紹介しました。
もっとも、こちらの画面をよく見てみると……
Boarding Passというアイコンもあります。
もしかしたら、航空券を利用してアクティベーションすることができるのかもしれません。
今回は試しておりませんが、次回、北京首都国際航空を利用する機会があったら実験してみようかと思います。
それではー!
最後までご覧頂きありがとうございました。
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